付着歯肉の幅と口腔清掃とインプラント

みなさんこんにちは、大阪府高槻市藤の里町の歯医者、ほほえみ歯科です。

歯の周りを囲む歯茎には、「遊離歯肉」と「付着歯肉」の2種類があります。
今日は、そのうちの付着歯肉についてのお話です。

遊離歯肉は字のごとく力を加えると動く歯肉のことです。
そのさらに外側(根尖側)に付着歯肉が存在します。そして、そのさらに外側(根尖側)に歯槽粘膜という柔らかい組織が存在します。

特に大臼歯部にいくにつれて、歯の周りに付着歯肉が少なくなっていきます。
では、この付着歯肉が少ないとどうなるかというと、歯磨きと同時に歯の周りのお肉(歯槽粘膜)が移動してしまうので、歯ブラシをするときにはの表面を歯槽粘膜が覆ってしまいます。このような状態になると歯の歯頸部を綺麗にブラッシングすることが困難になります(実際には、歯ブラシとは反対の手でお肉を排除するなどの工夫をしたほうがいいです。)すると、清掃困難になり汚れがたまり、歯周病になりやすくなります(リスクが上がります。)
これは、天然歯だけに限った話ではなくインプラントにしても同様です。
付着歯肉が少ないところにインプラントを埋入すると、清掃困難なため食渣が停滞し、プラークになりインプラント周囲炎になります。

論文やコンセンサス(専門家たちの意見)によって、インプラントに対する付着歯肉の幅がインプラント周囲炎に影響するかどうかは見解がわかれるところもありますが、清掃がかなり難しくなるので、プラスには働かないと言えるでしょう。また、臨床的に見ると他院で打ったインプラントがやはり付着歯肉幅が狭いことが原因でインプラントがダメになってしまった人を見かけることがあります。

コンセンサスでは、(完全に動かない)付着歯肉が1mmあるかどうかこのような場合、リスクが上がるとされています。インプラント手術に合わせて必要になるのが付着歯肉移植術という手術です。
この手術を行うことで付着歯肉幅を獲得し、長期的に清掃しやすいインプラント環境を確立することで、長期予後(長期的な術後の状態)のすぐれたインプラント治療をおこなうことが可能です。

高槻市藤の里町にあるほほえみ歯科では、インプラントがただ成功するだけではなく、長期予後まで考えたインプラント治療を行なっております。
そのほか、マグネティックマレットという最先端の骨の幅を増やす器具や、人工的な骨1つでもより安全性が高く予後のいいものを選択しています。

もしインプラント治療に対して不安や疑問などがありましたら、電話やメールでご相談ください。


痛くないインプラント・歯周病治療なら 高槻市藤の里町の歯医者さん ほほえみ歯科 ホームページ http://www.hohoemi-dc.jp/