シーラントってご存知ですか？
シーラントってご存知ですか？
歯医者さんでよく聞くシーラント。
どんなものかご存知ですか？
シーラントってなに？
シーラントとはむし歯治療ではなく、むし歯予防の処置です。
歯の噛む面には溝があり、歯ブラシが当たりにくい部分で食べかすや菌が溜まりやすい場所になります。その結果むし歯になりやすくなってしまいます。
シーラントはその溝をあらかじめ埋めてしまおうというもので、同時にフッ素が含まれているので歯の表面を強くしてくれる効果もあります。
シーラントを行う時期
患者様のお口の環境によってシーラントの必要性は異なってきますが、大まかな時期として
・乳歯が生えてくる時期：3~4歳
・6歳臼歯（6番目）が生えてくる時期：5~6歳
・12歳臼歯（7番目）が生えてくる時期：12歳頃
が目安になってきます。
生えたばかりの歯は歯質や背丈が他の歯とは異なるため磨きにくくなり、初期虫歯になる可能性が高くなってしまいます。歯が生えてきた頃にシーラントをすることでむし歯のリスクを軽減させていくことができます。
メリットとデメリット
シーラントのメリット
・シーラントをすることで歯の磨きにくい溝が埋まり、むし歯になる可能性を減らすことができる
・むし歯は悪化すると歯を削らないといけませんが、あらかじめシーラントをしておくと歯を削らずに虫歯予防をすることができます。
シーラントのデメリット
・シーラントをした歯の表面は見えにくく、むし歯になってしまうと発見が遅くなってしまうこともあるので定期検診が必要になります。
・虫歯治療でおこなう詰め物は取れにくいように歯を削って形を整えますが、シーラントは樹脂を歯の溝に流して埋めているだけなので取れやすくなってしまいます。
シーラントの治療の流れは？
①まず歯の溝の部分についている汚れをとりのぞきます。
②歯を乾燥させてシーラントの前処理の薬剤を塗布し、数秒おいてから水で洗って乾燥させます。
③歯の溝にシーラントを塗ります。
④専用の機械で光をあててシーラントを硬化させます。
シーラントは歯を削らないため痛みが全くありません。そのため、お子さんでも安心して処置をすることができます。
注意事項
シーラントをした歯は、シーラントをしていない歯と比べると4年以上で60％も虫歯予防効果があることが研究結果でわかっています。
ただ、気をつけたいのがシーラントをしたからむし歯に絶対ならなくて安心！というわけではないということです。
・歯の隅々まで丁寧に歯磨きをすること
・粘着性の高いガムやキャラメルを食べた時や、食いしばりや歯ぎしりでシーラントが外れてしまうことがあるので、外れてしまったら再度シーラントをする必要がある
この２点はシーラントをする上で気をつけないといけないことです。
シーラントは歯をむし歯から守っていくために有効な手段です。
大切な歯をむし歯にしないよう守っていくためにシーラントを検討してはいかがでしょうか。
