口腔機能低下症について
こんにちは!ほほえみ歯科です。
今日は『口腔機能低下症』というお口の機能の低下についてお話しします。
口腔機能低下症は、口腔内の機能が低下し、咀嚼や摂食、発音などの日常生活に支障を来す状態です。具体的に口腔機能低下症の症状について説明します。
1.咀嚼や飲み込みの困難: 口腔機能低下症になると噛む力や咀嚼の協調性が低下するため、食物を正しく咀嚼できず、飲み込むことが困難になります。食べ物が口の中に残ることや窒息の危険性があります。
2.発音の困難: 口腔機能低下症になると舌や口唇の筋肉の制御が弱まるため、発音に支障を来すことがあります。特に音のはっきりしない、歪んだ発音が見られることがあります。
3.口臭や口内炎の発生: 口腔機能低下症により、口腔内の清掃や唾液の分泌が不十分になることで、口臭や口内炎の発生が増える傾向があります。
4.顎関節痛や頭痛: 口腔機能低下症になると咬合異常や顎関節の問題を引き起こすことがあります。その結果、顎関節痛や頭痛が生じることがあります。
5.口の開閉の制限: 口腔機能低下症では、口の開閉が制限されることがあります。顎関節の問題や筋肉の制御の低下により、口を大きく開けることや正確な口の閉じ方が難しくなります。
6.顔面の変形: 口腔機能低下症による歯の喪失や咬合異常が進行すると、顔面の形状に影響を及ぼすことがあります。例えば、前歯の喪失による顔の垂れ下がりや、歯列の不均一さによる顔の不自然な変形が見られることがあります。
7.栄養不良: 咀嚼や飲み込みの困難により、口腔機能低下症の患者は栄養不良のリスクが高まります。十分な栄養が摂取できず、体重減少や栄養失調の症状が現れることがあります。
これらの症状は口腔機能低下症の患者によって異なる程度で現れる場合があります。症状の重さや進行度は、口腔の状態や関連する要因によって異なるため、個別の患者に応じた評価と治療が必要です。早期の診断と適切な治療により、口腔機能低下症の症状を軽減させ、日常生活の質を改善することが可能です。口腔機能低下症の治療には次のようなアプローチがあります。
1.歯科治療: 口腔機能低下症の原因となる歯の問題や咬合異常を修正するための歯科治療が行われることがあります。例えば、欠損した歯の補綴や咬合を改善するための矯正治療が行われることがあります。
2.栄養指導: 栄養士や管理栄養士による栄養指導が行われます。食事の柔らかい食材や栄養豊富な食品の選択、食事の摂取方法の指導などが含まれます。
3.言語療法: 発音の改善や嚥下(えんげつ)のトレーニングを目的とした言語療法が行われることがあります。言語聴覚士による指導やエクササイズが行われ、口腔筋肉の調整や発音の正確さを向上させることが目指されます。
4.口腔機能訓練: 口腔筋肉の強化や運動を促すための口腔機能訓練が行われます。歯科医師や理学療法士が指導し、口の開閉や舌の動きなどを改善するためのエクササイズが行われます。
5.必要な補助具の使用: 必要な補助具や装置が使用されることもあります。例えば、特殊な食品や栄養補助食品、食事摂取を支援するための特殊なスプーンやストロー、口の開閉を補助するためのマウススプリングなどが利用されることがあります。
6.予防策と定期的なフォローアップ: 口腔機能低下症の予防には、適切な口腔衛生の実施や定期的な歯科検診が重要です。また、治療後も定期的なフォローアップが行われ、症状の進行を監視し必要なケアや調整を行うことが推奨されています。
口腔機能低下症の治療は、症状の原因や進行度によって異なります。専門の歯科医師やリハビリテーション専門家との相談や指導を受けながら、個別の治療計画が立てられることが重要です。早期の治療や適切なケアにより、口腔機能低下症の症状を軽減させ、生活の質を向上させることを目指しましょう!!
ほほえみ歯科
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