口臭の原因はどんなもの?
みなさまこんにちは。
今回は、虫歯と関わりの深い口臭についてお話しします。
「主な口臭の原因はどのようなもの?」
虫歯以外にも口臭を引き起こす原因はいくつもあります。人間の口は顔や内蔵などと繋がっており、口以外の場所のトラブルが臭いとなって上がってくるケースもあります。
生理的口臭
起床直後は口の中が発酵しているために、口臭のような臭いが出ます。空腹時や緊張時には唾液の分泌量が減ることで口の中の細菌が増え、口臭の原因物質が大量に生産されるため、口の中が臭くなることがあります。
これらの口臭は生理的口臭と呼ばれ、子どもなどの若年層にも一般的にみられる現象です。
食べ物による口臭
口臭と混同しやすいものに、ネギやにんにくなどの食べ物による口臭が挙げられます。ただし食べ物は消化吸収されていくため、口臭も時間とともに消滅します。
口臭が気になるときは臭いの強いものを避けるか、または食後に歯や舌を磨いてうがいも行いましょう。マウススプレーやマウスウォッシュを活用したり、口臭用のタブレットを口にするなど、さまざまな対策方法があります。
舌苔による口臭
舌苔(ぜったい)は、舌の表面につく苔のようなものです。白色や褐色などが一般的で、舌に付着しても痛みを感じることはありません。
しかし舌苔の層が厚くなると舌に違和感を覚える、または味覚が変わるなどの変化や口臭が現れます。舌苔は中高年層に多い症状ですが、口の中が乾いていれば年齢に関わらず、若い人にもみられます。
舌苔は舌専用クリーナーで取り除くことができますが、普段からこまめに歯磨きやうがいをして老廃物が付着しないよう口の中を清潔にし、水分不足にならないよう水などをこまめに飲む習慣をつけることで予防できます。
ドライマウスによる口臭
ドライマウスは口の中が慢性的に乾いている状態のことで、加齢によって慢性的に水分が体内に不足した場合に起こりやすくなります。
他にも、薬の副作用や糖尿病の影響、ストレスや緊張状態によってドライマウスになることがあり、遺伝的体質以外にもさまざまな原因が考えられます。
ドライマウスになると口の中の菌や老廃物、食べカスを洗い流す自浄作用がなくなるため、細菌が繁殖し口臭の原因になります。普段からこまめな水分補給を心掛け、ストレスを減らす工夫を。さらに口腔内専用の潤滑剤やガムを噛む習慣なども有効です。
歯周病による口臭
歯周病は歯の周辺に細菌が増殖する症状ですが、進行するにつれてタンパク質を分解し、メチルメルカプタンと呼ばれる臭い物質を発生させます。この臭い物質が口臭となり、
歯茎から頻繁に出血する方は歯周病の可能性が高く、将来的に歯の土台となる歯肉全体がもろくなってしまうリスクがあります。歯磨きの習慣や口臭ケアだけでなく、早めに歯科医院に相談することをおすすめします。
喫煙習慣による口臭
タバコにはニコチンやタールなどの化学系物質が多量に含まれており、口臭の原因となります。ニコチンは唾液の分泌を抑制するためドライマウスを引き起こすリスクもあります。
タバコのヤニは歯や歯茎に付着するため、そこに細菌が繁殖して歯周病が広がる可能性があります。また、喫煙によって毛細血管の血流が阻害されるため、歯茎への血液循環が滞ってしまいます。
ヘビースモーカーの方は、歯磨きやマウスウォッシュだけでは口臭を改善することができないため、減煙や禁煙を習慣づけることをおすすめします。
気になる方は、一度診察を受けることをお勧めいたします。