天然の歯とインプラントの違い
こんにちは、ほほえみ歯科です。
インプラント治療は、失われた自然の歯を人工的に再現する方法です。今回は、インプラント治療のリスク、およびメリットについてご説明します。
★治療期間
歯科インプラントの治療全体の期間は患者の個々の状況によるところが大きいです。通常、骨にインプラントを埋め込む手術から人工歯を装着するまでの期間は数ヶ月に及びます。これは、インプラントが骨にしっかりと結合し、安定した基盤を形成するための時間(骨結合)が必要だからです。
ただし、最近ではインプラント手術と人工歯の装着を同一日に行う治療もあります。この場合でも、最終的な固定化までの適切な治癒期間が必要となります。
★リスク
歯科インプラント治療には以下のようなリスクが伴います
・手術による感染:これは抗生物質により管理されます。
・神経損傷:これは下顎の下部に近い場所にインプラントを置く際に起こる可能性があります。
・インプラントが骨と結合しない:これは、インプラントが体に受け入れられず、骨と適切に結合しない場合に起こります。
・上顎洞突破:これは上顎の後部にインプラントを置く際に起こる可能性があります。
★メリット
歯科インプラント治療には以下のようなメリットがあります。
・自然な見た目と機能:インプラントは自然な歯に最も近い代替品と言われています。これは見た目だけでなく、噛む、話す、笑うといった日常生活にも当てはまります。
・隣接する歯への影響が少ない:ブリッジなどの他の治療法と比べて、インプラントは周囲の健康な歯に影響を与えることが少ないです。
・長期的な解決策:適切にケアされたインプラントは一生もつことがあります。
インプラントは天然の歯を再現するためのデバイスで、自然な歯と似た見た目と機能を提供します。しかし、それらは「人工」の製品であり、天然の歯とまったく同じとは言えません。
★天然の歯とインプラントの主な違いは?
構造: 天然の歯は根と冠部から成り、根は顎骨に直接埋まっています。それに対し、インプラントは金属製(通常はチタン)の根部と、それに装着される人工の歯(冠部)から成ります。
感覚: 天然の歯には感覚があります。これは痛み、温度、圧力などの感覚を知覚するための神経が含まれているからです。一方、インプラントには神経がありませんので、これらの感覚を感じることはできません。
耐久性: 歯科インプラントは天然の歯よりも強度があり、適切にケアすれば長期間持つことができます。しかし、天然の歯が適切なオーラルヘルスケアにより維持されると、また寿命を延ばすことができます。
メンテナンス: 天然の歯はブラッシングとフロッシングによりケアすることが必要です。一方、インプラントも同様に毎日のオーラルケアが必要ですが、それらは虫歯になる心配はありません。しかし、インプラント周囲の組織は炎症を起こす可能性があるため、適切なケアが重要です。
コスト: 天然の歯を維持するコストは一般的にインプラントよりも低いです。インプラントの設置には手術が必要で、それには高いコストがかかります。
以上のように、インプラントは天然の歯と似ていますが、完全に同じではありません。それぞれには独自の特性と利点、欠点があります。どちらが適切かは患者の状況や要望によるため、かかりつけ医にて相談が必要です。
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