定期的に歯石を除去しましょう

こんにちは!今回は歯石のお話をします^^

毎日の食事をしている中で、いつの間にか歯にこびり付いてしまう歯石ですが、口臭の原因に大きく影響します。そのまま放置しておくと最悪の場合、歯が抜け落ちてしまう危険性もあります。

「歯石の正体は硬くなった歯垢なのか?」

歯磨きをしばらくしていないとき、歯の表面に白くてネバッとした汚れが付着した経験はありませんか? このネバッとしたものが歯垢(プラーク)と呼ばれるものです。この歯垢は単なる食べカスではなく、細菌の塊なのです。歯垢の中には、約10億個もの細菌が存在します。その歯垢に唾液や血液中のリンやカルシウムといったミネラル分が取り込まれ、硬くなってできたものが歯石なのです。

「では、歯石ができやすい場所は?」

毎日歯磨きはしているのに歯石が付くと感じる方も多いと思います。歯磨きをこまめにしても歯石が付く理由は、しっかり磨けているようで、隠れた磨き残しがあることが多いためなのです。

例えば、下の前歯の裏側についてです。ここは磨くのが難しい部分ですが、一般的に歯石はこの部分にとても付きやすいのです。舌の下には唾液の大きな出口があり、磨き残しがミネラルを含んだ唾液を直に受けるため、付きやすくなっているのです。

「歯石の付きやすさと唾液の質の関係」

実は唾液の質によっても、歯石の付きやすさが違ってきます。本来、赤ちゃんのように唾液分泌量が多くサラサラしていると、口腔内は唾液自体の自浄作用によって清潔に保たれています。しかし、唾液分泌が悪くネバネバしていると、食べ残しや汚れがきれいに洗い流されず、歯や舌に付着して歯垢から歯石となっていきます。

さらに食後すぐは口腔内が酸性に傾きますが、その酸で歯の表面が溶け出しても、唾液中のミネラル成分の働きにより中和され、さらに再石灰化して歯を守る仕組みになっています。このミネラル成分が多い方ほど、再石灰化も促しやすいです。しかし、磨き残しの歯垢があると、これを取り込んで「歯石」となるため、歯磨きがきちんとできない人も「歯石が付きやすい」と言えます。

「なぜ歯石を定期的に取らないといけないの?」

歯石は硬く表面がザラザラとしているため、歯周病の原因である細菌のたまり場になりやすいです。また、歯周病になると歯茎から出血します。ただ、口腔内に存在する無数の細菌が血流によって全身に広がることで、心筋梗塞、動脈硬化、脳梗塞、脳出血、肺炎、糖尿病といった大きな病気を引き起こします。歯周病は、全身の健康と深く関わりがあるため、その原因となる歯石を歯科医院で定期的にメンテナンスに通い、除石することが大切なのです。

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