歯の矯正治療と大人の治療
こんにちは!ほほえみ歯科です!

歯の矯正治療と大人の治療
近年、歯の矯正治療はもはや子供だけのものではなく、成人にも広く行われるようになっています。美しい笑顔を手に入れることができるだけでなく、歯並びの改善は機能的な面でも多くの利益をもたらします。しかし、大人の矯正治療は、子供とは異なる点がいくつかあり、それに対する理解と準備が必要です。本稿では、大人の矯正治療について、その特徴や注意点、メリット・デメリット、治療方法などを詳細に解説します。
1. 成人における歯の矯正治療の特徴
成人が矯正治療を受ける場合、子供との違いがいくつかあります。まず最初に挙げられるのは、成人の場合、顎の成長が終了しているという点です。子供のように骨の成長を利用して矯正を行うことができないため、成人の矯正治療は、歯の位置や噛み合わせを変更することが主な目的となります。これは、治療にかかる期間が長くなることや、治療方法が異なる場合があることを意味します。
また、成人は歯の移動が若干遅くなる傾向にあります。骨が成熟しているため、歯を動かす力がかかりにくくなるため、治療の進行が子供に比べて遅くなることが一般的です。しかし、治療が遅いからと言って結果が悪いわけではなく、適切な方法で治療を行えば、十分に満足のいく結果を得ることができます。
2. 成人矯正治療のメリット
成人が矯正治療を受ける最大のメリットは、見た目の改善だけでなく、機能的な改善が期待できる点です。歯並びが整うことで、噛み合わせが改善され、食べ物を噛みやすくなるため、消化機能が向上することがあります。また、歯並びが悪いことで生じていた口腔内の汚れや磨き残しも減り、歯周病や虫歯の予防にもつながります。
さらに、歯並びが整うことで自信を持てるようになるため、心理的な効果も大きいです。特に大人は仕事や人間関係において、笑顔や第一印象が重要視される場面が多いため、美しい歯並びが自信を高め、社会生活にも良い影響を与えることがあります。
3. 成人矯正治療のデメリット
成人が矯正治療を受ける場合のデメリットとして、治療に時間がかかることが挙げられます。子供に比べて顎の成長が終了しているため、治療にかかる時間が長くなることがあります。例えば、通常の矯正治療では1年半から2年程度がかかることが多いですが、成人の場合は3年以上かかることも珍しくありません。
また、成人の場合、歯周病や虫歯など、他の歯の問題が影響することがあります。歯並びを改善する前に、歯の健康状態を整える必要があり、そのために治療が前倒しされることがあります。これにより、矯正治療が始まるまでの期間が長くなる可能性もあります。
さらに、矯正治療は装置を使用するため、装着期間中に見た目が気になることもあります。特に目立つ金属の矯正装置を使用する場合、外見が気になる成人にとっては精神的な負担があるかもしれません。しかし、近年では目立たない矯正装置も増えており、その選択肢を活用することで、外見を気にすることなく治療を進めることができます。
4. 大人の矯正治療方法
成人の矯正治療にはいくつかの方法があります。以下に代表的な治療方法を紹介します。
(1) メタルブラケット
メタルブラケットは、最も一般的で伝統的な矯正方法です。金属製のブラケットを歯に取り付け、ワイヤーを通して歯を動かします。この方法は非常に効果的で、どんな歯並びにも対応できますが、装置が目立つため、外見が気になる方には向いていないかもしれません。
(2) セラミックブラケット
セラミックブラケットは、メタルブラケットと似た治療法ですが、透明や歯の色に近いセラミック製のブラケットを使用するため、目立ちにくいという特徴があります。成人の矯正治療では、この方法を選ぶ人が増えています。効果はメタルブラケットと同等であり、見た目を気にする方に最適です。
(3) インビザライン(マウスピース矯正)
インビザラインは、透明なマウスピースを使用した矯正方法です。ブラケットを使用せず、マウスピースを定期的に交換しながら治療を進めます。透明で目立たず、取り外し可能なため、食事や歯磨きがしやすいという利点があります。しかし、治療には自己管理が求められ、装着時間を守らないと効果が得られにくくなる点には注意が必要です。
(4) lingual(リンガル)矯正
リンガル矯正は、歯の裏側にブラケットを取り付ける方法です。これにより、外見からは矯正装置が見えないため、見た目を気にする方に適しています。しかし、歯の裏側に装置を取り付けるため、食事や歯磨きが少し難しくなることがあります。
5. 矯正治療の流れ
成人の矯正治療の流れは、まず初めにカウンセリングを受け、歯の状態や希望に合わせた治療計画を立てます。その後、治療開始前に歯の型を取ったり、レントゲンを撮影したりして、詳細な情報を基に治療を進めます。
治療中は、定期的に通院して装置の調整を行い、治療が進むにつれて歯並びが徐々に整っていきます。治療終了後には、リテーナー(後戻り防止装置)を使用して、歯の位置が固定されるまで続けることが重要です。
6. 成人矯正治療を始めるタイミング
成人が矯正治療を始めるタイミングは、特に決まりはありませんが、歯の健康状態が整った段階で始めることが望ましいです。また、仕事や生活の忙しさを考慮して、治療期間中の生活の変化に柔軟に対応できるタイミングを選ぶことが大切です。
7. 成人矯正治療の注意点
成人の矯正治療において、注意しなければならない点がいくつかあります。まず、成人になると、歯周病や虫歯などの口腔内の健康問題が存在することが多いため、矯正治療を始める前にこれらの問題を解決することが重要です。歯周病が進行している場合、歯が動きにくくなるだけでなく、歯を支える骨が弱くなるため、矯正治療の効果が期待できなくなります。そのため、矯正治療を始める前に口腔内の健康チェックを受け、必要に応じて歯周病や虫歯の治療を行うことが求められます。
さらに、成人は成長が止まっているため、歯の移動速度が子供に比べて遅いという点がデメリットとして挙げられます。治療が長期化する場合が多いため、根気強く通院し続ける必要があります。しかし、治療に対するモチベーションを保つためには、治療の進行状況を定期的に確認し、目標を設定して達成感を得ることが重要です。
また、大人の場合、治療中に社会的な活動や人間関係への影響を気にする方も少なくありません。矯正治療中の外見が気になる場合、目立たない装置を選ぶことができますが、それでも一部の場面では矯正装置をつけていることが気になることがあります。しかし、周囲の人々は意外と矯正治療に対して理解を示し、治療が進むにつれて結果に対しての感謝や称賛を受けることも多いため、前向きな気持ちで治療に取り組むことが大切です。
8. 矯正治療後のケア
矯正治療が終了した後、歯並びが整った状態を維持するためには、リテーナーの使用が重要です。リテーナーは、治療後に歯が元の位置に戻らないように固定するための装置で、一定期間使用する必要があります。このリテーナーの使用は、治療期間よりも長く続くことがあります。多くの場合、最初は毎日装着し、次第に使用頻度を減らしていきます。
リテーナーの使用を怠ると、歯が後戻りしてしまう可能性があるため、注意が必要です。リテーナーの使用は、治療を成功させるために欠かせない重要なステップです。また、リテーナーを使用している間も、口腔内の健康を保つために定期的な歯科検診を受け、虫歯や歯周病の予防に努めることが求められます。
9. 矯正治療の費用
成人の矯正治療は、子供と比較して費用が高くなることがあります。治療方法や使用する装置、治療期間によって異なりますが、一般的には30万円から100万円以上かかることがあります。特に目立たない装置を選ぶ場合やインビザラインのような最新の矯正法を選ぶ場合は、費用が高額になることが予想されます。
また、保険適用外の治療が多いため、全額自己負担となるケースがほとんどです。しかし、分割払いが可能な歯科医院も多く、治療の費用負担を軽減するための方法があります。事前に治療費の見積もりを確認し、治療方法や支払い方法について十分に相談することが大切です。
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