永久歯の生えかわりスケジュール

はじめに

子どもの成長の節目の一つが、乳歯から永久歯への生えかわりです。「うちの子、生えかわりが遅い気がする」「周りの子はもう抜けているのに」と心配される保護者の方も多いでしょう。永久歯の生えかわりには一般的なスケジュールがありますが、個人差も大きく、多少の前後は正常範囲内です。しかし、あまりにも早すぎたり遅すぎたりする場合は、何らかの問題が隠れていることもあります。この記事では、永久歯の生えかわりの標準的なスケジュール、個人差の範囲、注意すべきサイン、生えかわり時期の適切なケアなどについて詳しく解説していきます。子どもの歯の成長を正しく理解し、適切にサポートしていきましょう。

乳歯と永久歯の本数

まず、基本的な知識として、乳歯と永久歯の本数を確認しておきましょう。

乳歯

乳歯は全部で20本です。上顎に10本、下顎に10本あります。生後6ヶ月頃から生え始め、2歳半〜3歳頃までに生え揃います。

永久歯

永久歯は、親知らずを除いて28本です。親知らずを含めると32本になります。上顎に14本(または16本)、下顎に14本(または16本)あります。

永久歯は乳歯より本数が多いため、乳歯の奥にさらに永久歯が生えてくるスペースがあります。

永久歯の生えかわりスケジュール

永久歯への生えかわりは、一般的に6歳頃から12〜13歳頃にかけて進行します。以下、標準的なスケジュールを紹介しますが、前後1〜2年の差は正常範囲内と考えられています。

6〜7歳:最初の生えかわり

第一大臼歯(6歳臼歯)

永久歯で最初に生えてくるのは、通常、第一大臼歯です。「6歳臼歯」とも呼ばれます。

第一大臼歯は、乳歯の奥のさらに奥に生えてくるため、乳歯が抜けることはありません。気づかないうちに生えていることもあるので、注意深く観察しましょう。

下の第一大臼歯が先に生え、その後、上の第一大臼歯が生えてくることが多いです。

下の前歯(下顎中切歯)

6歳前後に、下の前歯(真ん中の2本)が抜けて、永久歯に生えかわります。多くの子どもにとって、これが初めての「歯が抜ける」体験となります。

上の前歯(上顎中切歯)

下の前歯に続いて、7歳前後に上の前歯(真ん中の2本)が抜けて、永久歯に生えかわります。

7〜8歳:前歯の側面

側切歯

前歯の真ん中の2本の隣の歯を側切歯と言います。下の側切歯が7〜8歳頃、上の側切歯が8〜9歳頃に生えかわります。

この時期、上の前歯の間に隙間ができることがありますが、これは「みにくいアヒルの子の時期」と呼ばれる正常な過程です。犬歯が生えてくると、自然に隙間が閉じることが多いです。

9〜12歳:奥歯と犬歯

第一小臼歯

乳歯の奥歯(第一乳臼歯)が抜けて、永久歯の第一小臼歯に生えかわります。上下ともに9〜11歳頃です。

犬歯

前から3番目の尖った歯が犬歯です。下の犬歯が9〜10歳頃、上の犬歯が11〜12歳頃に生えかわります。

上の犬歯は、永久歯の中でも最後の方に生えてくるため、スペース不足で八重歯になりやすい歯です。

第二小臼歯

乳歯の一番奥の歯(第二乳臼歯)が抜けて、永久歯の第二小臼歯に生えかわります。上下ともに10〜12歳頃です。

12〜13歳:最後の永久歯

第二大臼歯(12歳臼歯)

第一大臼歯のさらに奥に、第二大臼歯が生えてきます。「12歳臼歯」とも呼ばれます。これで、親知らずを除く28本の永久歯が生え揃います。

17歳以降:親知らず

親知らず(第三大臼歯)は、17〜21歳頃に生えてくることがありますが、生えない人もいます。また、横向きに生えたり、完全に埋まったままだったりすることもあります。

男女差

一般的に、女子の方が男子より少し早く生えかわりが進む傾向があります。ただし、個人差の方が大きいため、性別だけで判断することはできません。

個人差の範囲

永久歯の生えかわりには、個人差があります。遺伝、栄養状態、全身の発育状況などが影響します。

標準的なスケジュールから前後1〜2年程度のずれは、正常範囲内と考えられています。例えば、第一大臼歯が5歳で生えても、8歳で生えても、どちらも問題ないことが多いです。

ただし、以下のような場合は、歯科医院を受診することをお勧めします。

注意すべきサイン

乳歯が抜けてから6ヶ月以上経っても永久歯が生えてこない

乳歯が抜けた後、通常は数ヶ月以内に永久歯が生えてきます。6ヶ月以上経っても生えてこない場合は、永久歯が埋まっている、スペースが不足している、先天性欠如(生まれつき永久歯がない)などの可能性があります。

永久歯が変な位置に生えてくる

永久歯が乳歯の横から生えてくる、斜めに生えてくるなど、明らかに異常な位置に生えている場合は、早めに対処が必要です。

乳歯がグラグラしているのに抜けない

乳歯がグラグラしているのになかなか抜けず、永久歯が横から生えてきてしまうことがあります。この場合、乳歯を抜歯する必要があることがあります。

左右で大きな時期のずれがある

例えば、右側の歯は生えかわっているのに、左側の同じ位置の歯が1年以上遅れている場合は、何らかの問題があるかもしれません。

標準より3年以上遅れている

個人差はありますが、標準的な時期より3年以上遅れている場合は、一度検査を受けた方が良いでしょう。

生えかわり時期のケア

乳歯のケア

生えかわりが近い乳歯も、最後まで丁寧にケアしましょう。乳歯の虫歯は、後から生えてくる永久歯にも悪影響を及ぼします。

生えたての永久歯のケア

生えたての永久歯は、エナメル質が未成熟で虫歯になりやすい状態です。特に丁寧にケアする必要があります。

第一大臼歯は、生えかけの時期は歯茎が一部覆っているため、歯ブラシが届きにくく、虫歯になりやすいです。奥歯を意識して磨くようにしましょう。

シーラント

生えたての奥歯の溝を樹脂で埋めるシーラントという予防処置があります。虫歯予防に効果的なので、歯科医師に相談してみましょう。

フッ素の活用

フッ素入り歯磨き粉の使用、歯科医院でのフッ素塗布により、生えたての永久歯を強化できます。

グラグラの乳歯への対応

乳歯がグラグラしてきたら、自然に抜けるのを待つのが基本です。無理に引っ張ったりしないようにしましょう。

ただし、非常に痛がる、食事ができない、永久歯が横から生えてきているなどの場合は、歯科医院で抜歯してもらうことも検討します。

生えかわり時期の食事

歯がグラグラしていたり、生えかけで不安定だったりする時期は、食事がしにくいことがあります。

硬すぎるものは避け、食べやすい大きさに切る、柔らかめに調理するなどの工夫をしましょう。ただし、柔らかいものばかりでは顎の発達に良くないため、バランスが大切です。

定期検診の重要性

永久歯への生えかわり時期は、歯並びや噛み合わせが決まる重要な時期です。3〜6ヶ月に一度の定期検診を受け、生えかわりの状況、歯並び、虫歯の有無などをチェックしてもらいましょう。

問題が見つかった場合、早期に対処することで、将来の大掛かりな治療を避けられることもあります。

矯正治療のタイミング

生えかわり時期に歯並びの問題が見つかった場合、小児矯正を検討することがあります。

受け口や交叉咬合など、骨格的な問題がある場合は、早期治療(混合歯列期の治療)が効果的です。一方、単純な叢生(ガタガタ)の場合は、永久歯が生え揃ってから治療を開始することもあります。

日本矯正歯科学会では、7歳までに一度、矯正歯科医の診察を受けることを推奨しています。

まとめ

永久歯の生えかわりは、6歳頃の第一大臼歯と下の前歯から始まり、12〜13歳頃の第二大臼歯で完了します。標準的なスケジュールはありますが、前後1〜2年の個人差は正常範囲内です。

ただし、明らかな異常や、標準より大きくずれている場合は、歯科医院を受診しましょう。生えかわり時期は、虫歯になりやすく、歯並びが決まる重要な時期です。丁寧なケアと定期検診により、子どもの歯の健康を守りましょう。

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