治療後も歯が痛むのはどうして?
こんにちは。
これまで歯医者さんで歯の治療をした後に、痛んだりしみたりした経験はありませんか?
治療をしたのにどうしてだろう?と疑問に思う方もいるかと思います。
今回はこのような場合の原因と対処法をお伝えいたします。
「ドライソケットとは?」
ドライソケットとは、ドライ(乾いた)ソケット(窩=穴)という意味で、
抜歯をした後の穴に血の塊ができずに、穴があいて骨が露出している状態のことを言います。
「抜歯窩治癒不全」とも呼ばれています。
本来は抜歯をした部分の穴に血液が溜まり、それがやがて固まって血餅(血の塊)になった後、
歯ぐきとなって穴が塞がり治っていきます。
しかし、ドライソケットではなんらかの原因で穴に血の塊が出来ないために治るのに時間がかかり、
さらに骨が露出していることで強い痛みを引き起こします。
ドライソケットの多くは下の親知らずを抜いた後に見られ、
抜歯後の2〜4%くらいに現れるというデータがあります。
ドライソケットになると激しい痛みが1〜2週間、ひどい場合だと1ヶ月も続く場合があります。
「よくある原因」
①一時的な反応である時
歯の内部の象牙質部分を取り除くと一時的に神経が反応する場合があります。
②すでに歯の神経が炎症を起こしていた場合
痛みやしみる状態を数カ月に渡って繰り返していた場合や、神経ギリギリの深さなどの虫歯は、
虫歯で溶かされた歯を綺麗に取り除いても神経内部まで入り込んだ虫歯菌は
取り除く事が出来ない為治療後に痛みがでることがあります。
③詰め物が歯の神経を圧迫している場合
虫歯の除去の際に一部の神経が露出してしまい、
その部分を詰め物が圧迫したり詰め物の高さが噛み合わせに合わない高さの場合などに
痛みになって表れる場合があります。
「痛みはいつまで我慢すればいい?」
治療後に2、3日痛むことはときどきあります。
治療後から少しづつ痛みが減っている場合はそのまま様子をみても良いでしょう。
しかし痛みが数週間以上続き痛みも増してきた場合は、
神経を取らないといけない場合があるので歯科医院へ相談した方がいいでしょう。
「しみるのはなぜ?」
治療後の歯は以前よりも刺激が強く伝わります。これが治療後にしみる原因です。
詰めたり被せたりするものの材質が金属の場合、
金属は熱伝導率が高いため温度変化が強く神経を刺激します。
金属の場合は特にこの症状が多く見られます。しみる状態がしばらく続くと、
歯は神経を保護する自然治癒力による防護反応により新しい象牙質を作ります。
これが形成されると刺激が神経に伝わりにくくなりしみる状態が収まってきます。
しみなくなるまでの期間は個人差が大きく1~2週間から1年くらいの個人差があります。
ぜひ参考にしてみてください。
様子を見ても治らない場合は一度診察を受けることをお勧めいたします。