抜歯後に血が止まらないときどうしたらいい?

歯医者さんで抜歯の経験はありますか?抜歯後、通常であれば、10分から15分程度で止血するのが一般的です。しかし、いつまでも出血が止まらない、お口の中が血液でいっぱいとなるようですととても心配です。今日は、抜歯後に血が止まらない時に考えられる原因とその対処方法をお伝えします。

「出血が止まらない原因は?」

大まかに下記の原因が考えられます。抜歯後の出血は、血と唾液が混じって沢山出血をしているように感じる場合があります。しかし、どくどくと血が流れるように濃い血が止まらない場合は、異常ですのでなるべく早めに歯科医院に連絡し相談してください。

①ガーゼをしっかり噛まなかったことにより、止血が不十分になってしまった

抜歯の治療後は、清潔なガーゼを丸めてしっかりと噛むことで圧迫止血を行います。通常は10分から15分程度で止血しますが、しっかり強く噛まなかった事で圧迫出来ずに止血が不十分だった事が考えられます。必ず、しっかり10分以上噛むようにしましょう。

②飲酒による影響

飲酒により血行が良くなることで出血が止まらなくなった事が考えられます。抜歯当日は、飲み会など飲酒しなければならない日は避け、安静にするようにしましょう。

③喫煙による影響

タバコを吸う際に口の中が陰圧になり血の塊(かさぶたのようなもの)が剥がれてしまうことが考えられます。また、喫煙は傷の治りを妨げる原因にもなります。抜歯当日、できれば1週間程度は禁煙を心がけましょう。

④激しい運動

飲酒と同じように運動をすることで血液の流れが良くなり出血が止まらなくなることが考えられます。抜歯当日は、激しい運動は避け安静にしましょう。

⑤風呂

長風呂も同様で、血行が良くなる事で出血が止まらなくなる事が考えられますので控えましょう。抜歯当日は、長風呂はしないようにしましょう。シャワー程度であれば問題ありません。

⑥何度もうがいを強くしすぎた

出血を気にして、何度も強いうがいをしてしまうと、止血の際に出来る血の塊が剥がれてしまい出血や痛みの原因となります。抜歯当日は、何度も強くうがいをすることは避けましょう。お水を口に含んで吐き出す程度にして、ぶくぶくうがいはしないようにしてください。

⑦傷口を指や舌、歯ブラシで触ってしまった

これも、血の塊が剥がれる原因の一つです。抜歯当日は、傷口には触れないようにしましょう。細菌感染の原因にもなります。歯磨きの際は、傷口を避けていつも通り丁寧なブラッシングをしてお口の中を清潔に保ちましょう。

「抜歯後の注意事項まとめ」

・清潔なガーゼを強くしっかりと噛む
・長風呂、飲酒、喫煙、激しい運動は避ける。
・強いブクブクうがいはしない
・冷やす事は効果的だが、氷などで急激に冷やしすぎない。
・傷口を指や舌で気にして触らないようにする
・歯磨きの時には傷口を避けて磨く

以上の6項目はきちんと守りましょう。
また、口の中は唾液がありますので血液と唾液が混ざって沢山出血しているように感じるかもしれません。
唾液に少量の血液が混ざっている程度であれば問題ありません。しかし、どくどくと出血を感じたり、血液で口の中がいっぱいになってしまうのは異常です。圧迫止血や頬を冷やしても止まらない場合は、早めに歯科医院を受診しましょう。

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