歯がしみる?その原因は知覚過敏かも?
お食事の時間やおやつの時間に、突然ズキンと痛みが出たことはありませんか?痛い思いをした上に楽しい時間も台無しになってしまったら、とても残念な気持ちになりますよね。今まで何ともなかったのに冷たいもの飲食したり、歯ブラシの毛先が歯にあたったり、歯に風があたっただけ歯が沁みたり、痛くなることがあったら、それは知覚過敏かもしれません。
「知覚過敏とは?」
知覚過敏ってご存知でしょうか?おそらく一度は聞いたことがあるかと思います。知覚過敏は、「歯がしみる」「歯が痛い」という症状が出ます。健康な歯であれば、その表面のほとんどはエナメル質と呼ばれる硬い組織で覆われています。エナメル質は人の身体で最も硬いと言われており、神経は通っていません。エナメル質の下にあり、歯の大部分を構成する象牙質には無数の小さな穴が開いているため、食べ物の熱や刺激が神経に伝わりやすくなっています。通常は、象牙質はエナメル質の下にあり、刺激が加わることはありません。
しかし、歯周病で歯ぐきが下がることによりエナメル質のない歯根部分が露出したり、食いしばりや歯ぎしりでエナメル質が割れてしまい象牙質が露出したりすることがあります。この刺激が知覚過敏という症状として現れてくるのです。
「知覚過敏セルフチェック」
1つでも当てはまれば知覚過敏の疑いがあります。
①冷たい食べ物や飲み物、熱い食べ物や飲み物で歯がしみることがある
②歯ぐきが下がり、歯の根元が見えている
③しみる痛みは、飲んだり食べたりした後10秒以内で治まる
④冷たい風に当たったときに歯がしみる
⑤歯ぎしりをする
⑥歯磨き時に歯ブラシの毛先が当たるとしみることがある
⑦甘いものやすっぱいものに歯がしみる
「知覚過敏の原因は?」
・間違った歯磨き
歯ブラシで力任せにゴシゴシと歯磨きをしてしまうと、エナメル質が傷つき、削られてしまいます。エナメル質はとても硬いので、数回強い力で歯磨きをしたからといって削れてしまうものではありませんが、毎日の積み重ねによって硬いエナメル質も傷つき、削られてしまう可能性があります。
・噛み合わせが悪い、歯ぎしりをする
エナメル質が傷つき、削れてしまうのは、歯ぎしりや噛み合わせが悪いことが最も大きな原因であるという意見もあります。歯ぎしりの原因は、ストレスなど様々ですが、歯ぎしりは直接歯のエナメル質をこすり合わせるため、エナメル質が削れたり、割れたりする大きな原因となるのです。さらに歯ぎしりは、歯の周辺組織全体に強い力が加わるため、エナメル質が削れたりするだけでなく、歯を支えている骨までも破壊することがあり、歯周病の原因となったり、症状を悪化させる可能性があるので注意が必要です。
「歯が溶ける」
歯は虫歯から守るためにエナメル質に覆われていますが、酸によってこのエナメル質が溶かされることがあります。すっぱい食べ物や飲み物を頻繁に長時間摂取するようなことが多々あると、エナメル質が溶けてしまい、知覚過敏になってしまうこともあります。これを酸蝕症と呼んでいます。
歯の異常を感じた際には、早めにかかりつけ医や近くの歯科医院で診察を受けるようにしましょう。
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