神経がない歯を白くする
みなさんこんにちは。ほほえみ歯科です。
神経を抜いた歯の色が黒くなっているのが気になる…という人もいるのではないでしょうか?
歯は神経を抜いてしまうと、だんだんと黒ずんで来てしまいます。でも歯を削ってかぶせるのには少し抵抗があるという人におすすめの治療方法が「ウォーキングブリーチ」です。
「ウォーキングブリーチ」とは
「薬剤を使って歯を白くする」というホワイトニングの一種ですが、通常よく知られている「歯の表面から薬を作用させて複数の歯を一度に白くするホワイトニング」と違い、歯の内面から薬を浸透させて一本に限局して行うホワイトニングです。
行う対象となる歯は、過去に神経を抜いた歯「失活歯」で、それが原因で、黒く変色してしまっている歯です。神経を抜いた際にあけた穴の部分に漂白薬剤を入れて、歯の内部から白くしていきます。
ウォーキングブリーチのメリット
1.歯を削る量が少ない
歯に穴があいていない場合は、漂白剤を詰める穴を確保しなければなりません。しかし、すでに穴があいている場合には、それ以上削る必要はなく、歯の負担が少ない治療です。
2.痛みがない
すでに神経が死んでいるため、削っても詰めても痛覚を刺激することはありません。虫歯治療と違って、いつ訪れるかわからない痛みにビクビクしながらではなく、ゆっくりと施術を受けることができます。
3.セラミッククラウンよりも安価
セラミッククラウンの相場は約15万円ほどと、ウォーキングブリーチに比べて高額です。また、セラミッククラウンは厚みがあるため、歯を削る量が多くなります。
歯の神経はすでにないとはいえ、なるべく形を残しておいた方が長持ちします。できるだけ自分の歯を残しておくほうが、口内環境はプラスになるのです。
ウォーキングブリーチの注意点
1.多少の色もどりがある
黒ずんでいる歯を白く戻すことができるウォーキングブリーチですが、しばらく経つと少し色が戻ってきます。
多くは数ヶ月から1年ほどで見られますが、完全に元に戻るわけではありません。
2.治療中は指示や期間を守る必要がある
中に入れた漂白剤は、定期的に取り替える必要があります。仕事が忙しい時期や、テスト期間などは外して治療をすることをおすすめします。
しっかり取り替えの期間を守らない場合、思わぬ副作用に見舞われることがあります。
失活歯を歯の内部から漂白する理由としては、失活歯の黒い変色の原因が歯の内部からきているためです。
神経のある歯「生活歯」の変色の場合は、主に外部からの着色が原因となっていますので、生活歯と同じアプローチをしても効果がほとんど現れないのです。
また、ウォーキングブリーチで白くなるのは自分の歯いわゆる「天然歯」のみですので、プラスチックの詰め物が広い範囲で詰められている場合にはあまり意味がありません。また、被せ物をしている歯にはできません。
いかがでしたか?
神経が死んで、黒ずんでしまった歯の漂白にはウォーキングブリーチが効果的です。
時間は少しかかりますが、自分の歯を活かしながら、美しい歯を取り戻せる方法です。
ご希望の方や、少しでも興味がある方は、いつでもお気軽にご相談くださいませ