治療の選択は慎重に

歯を失った際、3つの治療法があります。入れ歯、ブリッジ、インプラントです。その中でもインプラント治療は多くのメリットがありますが、もちろんデメリットやリスクもあります。治療選択を行う際には、どうしてもメリットばかりを見てしまいがちですが、しっかりとデメリットを把握してから決定することが大切です。


◎当院では、患者様ご自身が治療を納得して選択することを大切にしたいと考えています。納得した治療選択のためにも、当院ではカウンセリングの際に治療のメリットだけでなく、デメリットやリスクのご説明も行っております。

インプラント治療は保険適応外となるため、保険治療が可能な入れ歯やブリッジに比べると治療費が高くなってしまいます。そして、インプラント治療は、人工歯根を顎骨に埋入するため、外科手術が必要です。手術中は、麻酔を使用するので痛みを感じることはありませんが、長時間の手術のため体力的な負担が大きくなります。

手術中は麻酔によって痛みは感じませんが、全身麻酔と違って意識がハッキリしているため、どうしても恐怖心や緊張感を感じてしまう方もいるかもしれません。また、治療期間が長いこともデメリットの一つとして挙げられます。インプラントは一般的には3~6ヶ月かかります。しかし、時間をかけてしっかり定着させることで、骨とインプラントの結合が強くなり天然歯のような噛み心地が実現できます。

ですが、下記のような病気にかかっている方は治療ができないこともあります。

・糖尿病

・高血圧症

・骨粗しょう症 など

理由としては、手術に使う薬剤が患者様の状態に悪影響を与えたりすることがありますので、まずはかかりつけの歯科医にご相談くださいね。

◎ここからはメリットについてお話しします。

天然歯のような見た目が手に入ります。インプラントは天然歯のような見た目が特徴としてあります。お隣のご自身の歯から浮いてしまうということがないよう、色味を違和感のないように細かく調整することができます。そして、周囲の歯への影響が少ないのも特徴です。また、インプラント治療10年後のインプラント生存率は9割を超えています。たった10年、と感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、正しく口腔ケアを行っていれば、20年以上使い続けることは可能です。

◎手術当日は以下をご注意いただく必要がございます。

①うがい、飲酒、激しい運動、長時間の入浴は避けて下さい(シャワー程度は大丈夫です)。抜歯したところには血液が溜まりかさぶたになっていきます。強いうがいによりかさぶたが取れてしまったり、抜歯したところからの再出血や腫れ、痛みがひどくなる可能性があります。こちらは個人差がありますが3ヶ月ぐらいで綺麗に歯茎が治っていきます。

②麻酔をします。平均的に2〜3時間は麻酔が効いていますので、歯茎が痺れてる間はなるべく飲食を控えて下さい。この理由は噛んだり火傷をしても気づかない事があるためです。

③処方された薬は決められたとおりに飲んでください。鎮痛剤は痛みがなければ飲まなくても大丈夫です。薬のアレルギー、服用して発疹がでた場合はすぐにお知らせください。

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