毎食後にガムを
◎ガムを噛むとどのような効果があるでしょうか?
ガムを噛むと、そしゃく回数が増えることで、脳が活性化します。そして、唾液の分泌量が増えます。普通の食事と比べて、ガムを噛む場合は咀嚼回数が大幅に違うため、咀嚼の効果が存分に得られます。実際1つのガムで約500回は噛むといわれています。ガムを噛んでいる最中は、唾液の分泌が高まります。そして、ガムを噛むと良い効果として、唾液には歯の再石灰化を促す成分が含まれているため、分泌が多いほど虫歯になりにくくなる、ということが挙げられます。
虫歯は、虫歯菌が歯を溶かすところからはじまります。脱灰とは、歯の表面のエナメル質が溶け出すことをいいます。そして、このように溶け出したカルシウムなどのミネラルは、唾液中に含まれているため、歯に付着することで、その溶け出たミネラル分が戻るのです。これを脱灰に対して、再石灰化と呼びます。つまり、ガムを噛むと多く出る唾液は、虫歯予防に効果的なのです。
◎ガムは歯周病予防にも効果的です
キシリトールは糖アルコールの一つですが、虫歯の原因にならないといわれています。そのため多くのガムに含まれています。味も甘いのでガムとしても噛みやすいのです。実は、歯垢を取りやすくする効果があると言われています。また、歯垢がつくられるのを防止する効果もあるといわれています。よって、キシリトールのガムを噛むことで、歯周病の原因である歯垢を減らすことができるのです。おすすめは、毎食後に、キシリトールガムを噛むことです。しっかりと唾液を分泌してお口の健康につなげていきましょう!1日3回以上を目安にしてくださいね。キシリトールは、お食事後のお口の中が酸性に傾いた時と寝ている時は唾液の分泌量が減るので就寝前にとるのが効果的です。また、長期間摂取し続けることで効果が出るので3ヶ月は最低でも続ける必要があります。3ヶ月経過してからも摂取をやめてしまうと、再びミュータンス菌が増えはじめてしまうので何よりも継続することが大切です。
◎キシリトールが50%以上含まれているものを選びましょう
キシリトール配合とパッケージに記載されていても50%以下だと実際のところ意味がありません。スーパーやコンビニで発売されているキシリトールの量は30%〜70%です。そして歯科で販売されているのは100%のものがほとんどです。パッケージの裏面をよく見て50%以上でより濃度の濃いものを選ぶと良いでしょう。