犬歯と八重歯のちがい
こんにちは、ほほえみ歯科です。本日は、犬歯と八重歯についてお伝えします。八重歯と犬歯はともに糸切り歯のことを指す場合が多いですが、同じ意味なのでしょうか?
◎犬歯は前歯の中心から3番目の先が尖った歯で、糸切り歯とも呼ばれます。食べ物にしっかりと噛みついて、噛み切るのが犬歯の役割です。永久歯の中で歯の根っこが一番長く、特に強い力に耐えられる歯です。
八重歯は犬歯が歯列から前に飛び出している状態と思われがちですが、犬歯に限らず、歯列から大きくはみ出している歯のことを「八重歯」と呼びます。つまり、犬歯とは歯の名前をいい、八重歯は歯並びの不正咬合の状態を表しているのです。
八重歯は歯が1本だけ大きく外側に外れた位置に生えており、なぜ八重歯になってしまうのか不思議に思われるかもしれませんね。犬歯は永久歯への生え変わりの際に順番的に最後の方に生えてくるため、顎が小さくて歯が全て綺麗に並ぶだけのスペースが足りない場合は、前に飛び出してしまうことが多いのです。犬歯は物を噛み切る際に力のかかる歯ですので、犬歯の位置が正常でないと他の歯に負担がかかってしまいます。
◎八重歯のデメリット
口内炎を発症しやすい
犬歯は尖っていますので、八重歯の位置や向きによってはお口の中の粘膜や唇が八重歯の先端に当たって口内炎を起こすことがあります。転んだりぶつかったり事故にあったときにも、八重歯で口を切ってしまうこともあります。
口呼吸になりやすい
八重歯があると口が閉じにくく、自然に口呼吸になってしまうことがあります。口呼吸になると口内が乾燥しがちになり、細菌が繁殖しやすくなるので虫歯や歯周病のリスクがあがります。子供の矯正では、将来八重歯にならないように顎を大きく成長させます。
大人の矯正で既に八重歯になってしまっている場合は、小臼歯を抜歯して出来たスペースを利用して八重歯を下げていき、歯列にきちんと入るように整えていく方法もあります。八重歯を抜歯すると思っておられる方も多いのですが、犬歯が八重歯になっている場合は、犬歯には物を噛み切る機能的な役割がありますので、犬歯を抜歯することは基本的にはありません。
その代わりに犬歯の奥に生えている第1小臼歯か第2小臼歯を抜歯するケースがあります。矯正装置はワイヤー矯正やマウスピース矯正が主流ですが、抜歯矯正になると歯を動かす距離が大きいため、一般的にはワイヤー矯正で行うことが多いです。
気になる方は、一度相談にいらしてくださいね。
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