子どもの歯並び
子供の歯並びに関しては、様々な要素が影響を及ぼします。これらの要素には、遺伝、口腔内の習慣(指しゃぶり、舌の突き出し、口呼吸等)、顎の形状と大きさ、乳歯が早すぎたり遅すぎたりして抜けること、口腔の怪我などが含まれます。
一般的に、乳歯は3歳ごろまでにすべて生え、そして6歳から12歳の間に永久歯に交換されます。乳歯の段階では、歯並びにいくつかの問題が見られることがありますが、これは必ずしも問題とは限りません。なぜなら、子供の口は成長しており、永久歯が生えるスペースを確保するために、乳歯が間隔をあけて生えることが一般的だからです。
しかし、いくつかのサインは注意を要し、歯科医に相談するべきです。これらには以下のようなものがあります。
- 歯が極度に詰まっている、または間隔が開いている
- 顎の形が一般的な範囲から大きく逸脱している
- 歯がかみ合わない、または正常な噛み合わせを妨げる異常な噛み合わせ(例:オーバーバイト、アンダーバイト、クロスバイト)
- 指しゃぶりや他の口腔内の習慣が持続している(これらは通常、3〜4歳までに終わるべきです)
- 口呼吸、つまり口を開けて呼吸する習慣
これらの兆候が見られる場合、または他の懸念事項がある場合は、歯科医に相談することをお勧めします。歯科医は子供の歯並びを評価し、必要であれば矯正歯科医への紹介を行います。通常、矯正治療は永久歯がほぼすべて生えた後、約12歳から13歳頃に開始されますが、場合によっては早期介入が必要なこともあります。
子供の歯並びを良くするためにできることはいくつかあります。
- 定期的な歯科検診:子供の歯の成長と発展を追跡するために、定期的な歯科検診を受けることが重要です。歯科医は早期に問題を見つけて対応することができ、必要であれば矯正歯科医への紹介も行います。
- 早期の矯正治療:子供の口腔内はまだ成長し変化しているため、矯正治療が必要であれば早期に開始することが一般的に推奨されます。これは「補助的な」または「相互作用的な」矯正治療と呼ばれ、乳歯がまだ存在している時点で行われることが多いです。
- 習慣の修正:指しゃぶりや長期的なおしゃぶりの使用、口呼吸などは子供の歯並びに悪影響を及ぼす可能性があります。これらの習慣を早期に修正することは、健全な歯の成長と整列を促進します。
- 適切な食事:硬い食べ物を食べることは、顎の筋肉を強化し、正しい顎の成長を促進します。しかし、糖分の多い飲食は虫歯を引き起こす可能性があり、これが歯並びに影響を及ぼすこともあるため、バランスの良い食事が重要です。
- スペースメンテナー:乳歯が早くに抜けた場合、歯科医はスペースメンテナーを用いて隣の歯がそのスペースに入り込むのを防ぎ、永久歯が正しく位置をとるスペースを確保します。
これらの措置を通じて、子供の歯並びの健全な発達を促すことができます。しかし、すべての子供が矯正治療を必要とするわけではないため、何が最善かを決定するためには、定期的な歯科医の診察が重要です。
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