唾液検査と唾液の役割について知ろう

こんにちは!今回は唾液検査と唾液の役割についてお話しします。唾液は私たちの口腔内で重要な役割を果たしており、口腔の健康に密接に関わっています。では、唾液検査と唾液の役割について詳しく見ていきましょう。

1. 唾液検査とは

唾液検査は、唾液中の成分や特定のマーカーを分析することで口腔の健康状態や全身の健康状態を評価する検査です。一般的な唾液検査では、pH値、唾液の量、タンパク質、酵素、ミネラル、細菌の存在などが調べられます。これにより、虫歯や歯周病のリスク評価や早期の疾患の発見に役立つ情報を得ることができます。

2. 唾液の役割

唾液は以下のような重要な役割を果たしています。

・口腔内の保湿

唾液は口腔内を保湿し、乾燥を防ぎます。乾燥すると口内が不快に感じられたり、口臭の原因になったりします。適切な唾液の分泌により、口腔内の快適さが保たれます。

・食物の咀嚼と消化

唾液には消化酵素が含まれており、食物を咀嚼するときに混ざり、消化を助けます。また、唾液に含まれるリパーゼと呼ばれる酵素は脂肪の分解にも関与しています。

・歯の保護と修復

唾液は歯を保護する役割を果たしています。口腔内の酸性環境を中和し、虫歯の発生を防ぐと同時に、歯の再石灰化を促進する働きがあります。

・免疫機能

唾液には免疫機能があり、口腔内の細菌やウイルスなどの病原体に対して防御する役割を果たします。唾液中に含まれる免疫グロブリンやリゾチームなどの物質が、口腔内の感染症の予防や抑制に寄与します。

・語感の補助

唾液は言葉を発する際の語感や滑舌にも影響を与えます。十分な唾液量があることで、口腔内のスムーズな動きが促され、はっきりとした発音や会話が可能となります。

3. 唾液の減少や異常の影響

唾液の減少や異常は、以下のような問題を引き起こす可能性があります。

・口腔乾燥症

唾液の減少による口腔乾燥症は、口の乾燥感や口臭、嚥下障害、口内炎の発生などを引き起こす可能性があります。さらに、虫歯や歯周病のリスクも高まることがあります。

・咀嚼や消化の困難

唾液の不足は、食物の咀嚼や消化に影響を与える可能性があります。十分な唾液量がないと、食物を正しく咀嚼することが難しくなり、消化機能も低下します。

・口腔感染症のリスク増加

唾液に含まれる抗菌物質が減少すると、口腔内の細菌や真菌の増殖が起こり、口腔感染症のリスクが高まります。

唾液は私たちの口腔の健康維持に重要な役割を果たしています。唾液の量や質に異常を感じる場合は、歯科医に相談することをおすすめします。唾液検査や適切なケアによって、口腔の健康を維持することができます。

◎当院は土曜日・日曜日の診療も行なっております。

お仕事などで平日のご来院が難しい方もお気軽にお問い合わせください。

(祝日のみ休診日となります)

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