歯茎の痛みについて
急に奥歯の歯茎が痛んだ経験はありませんか?実は、奥歯の下の歯茎が痛む原因は、いくつか考えられます。また、奥歯に痛みがあるために、肩こりや耳の痛みに発展してしまうこともあります。本日は、すぐにできる応急処置や、痛みの原因、治療法などを紹介します。
「歯茎の痛みを軽減させる方法」
痛みの原因が虫歯や歯周病であれば、応急処置で痛みを軽減することができます。
・歯茎を冷やす
歯痛の原因が虫歯であれば、その発生源となっている部分を冷やすことで、痛みを改善できます。冷たい水を口に含んだり、保冷材を虫歯周辺に当てたりして、患部を冷やしましょう。冷やしすぎは循環障害を起こしやすいため、水で絞ったタオル位で冷やすのが良いでしょう。ただし、歯周病や知覚過敏が原因で痛む場合には、冷やすと逆効果になることがあります。
・歯茎を柔らかい歯ブラシで磨く
歯周病が原因で痛みがある場合には、柔らかめの歯ブラシで口内を清掃しましょう。歯周病の原因は歯垢(プラーク)です。歯垢を除去することで、痛みが軽減できます。
・痛み止めの薬を飲む
痛みをすぐに鎮めたい場合、痛み止めの服用をおすすめします。市販薬でも構いませんが、市販薬を使用する際には、薬剤師の指示に従い、用法用量を守って使用してください。歯茎が炎症を起こしている場合は、歯医者さんで抗生物質を処方してもらえるかどうかを確認してみましょう。痛み止めを飲むことで、虫歯や歯周病、歯肉炎など、幅広い原因に対して痛みの軽減が見込めます。
しかし、痛み止めは痛みの原因を根本から治療することはできないため、痛みが続く場合は歯医者さんを受診し、痛みの原因を治療してもらうことが大切です。
「どのような治療を行うの?」
歯周病
歯周病は重症になると、外科的な処置をとったり、歯を抜いたりしなければならなくなります。歯石が蓄積しないようにするために、できれば3ヶ月に1度は、歯医者さんでクリーニングを受けることをおすすめします。歯石は歯磨きでは取ることができないため、歯医者さんで除去してもらいましょう。
親知らず
親知らずが原因で痛みが出ているようなら、多くの場合、抜歯を検討することになります。親知らずの抜歯というと、不安に思う方も少なくないかもしれませんが、近年では表面麻酔や部分麻酔をおこなうなど、痛みの少ない方法で抜歯できる歯医者さんが増えています。親知らずの抜歯は、生え方によっては口腔外科のある歯医者さんにお願いするほうが良いことがあるので、かかりつけの歯医者さんに相談してみましょう。
銀歯の下の虫歯
銀歯を取り外し、発生している虫歯の治療をおこないます。虫歯の進行度によっては、根の治療や抜歯の検討が必要になる場合もあります。治療終了後、新しい詰め物や被せものの素材を歯医者さんと相談し決めましょう。保険診療の範囲で治療するか、自由診療を検討するかによっても、選択肢が違ってくるのでよく考えて決めましょう。歯の型どりをしたのち、装着して治療は終了します。
また、歯医者さんで定期健診をすることもおすすめします。特に、歯周病は症状がないまま進行するので、自分ではなかなか気づくことができません。虫歯も、初期段階であれば、ほとんど痛みを感じることなく治療をすることができます。早期発見するためにも、歯医者さんに通う習慣をつけましょう!