かみ合わせあっていますか?

かみ合わせあっていますか?

正しい位置での噛み合わせがなくなってしまうこと咬合崩壊という言葉を知っていますか?

咬合崩壊とは歯がなくなってしまったり、上下で噛み合っていないなど物を噛むことができなくなっている状態を指します。その他にも、片方の噛み合わせが異常に低くなっていたり、本人は噛めると思っていてもそれは正しい位置ではない場所で噛んでいる場合などもあります。

噛み合わせが悪くなると…

私たちの歯は親知らずを抜いて28本でワンセットです。そして全てオリジナルの噛み合わせを持っており、収まるべき位置にピッタリと収まっています。大臼歯や小臼歯は咬合面と呼ばれる上下の歯の咬む面がパズルのように凹凸が合うように生まれついているおかげで体重の5倍ほどのすごい力で噛むことができているのです。

しかし、噛み合わせとは生まれつき完璧という方は実に少なく、歯のどこかしらに咬合不正と呼ばれる噛み合わせが合っていない状態が起きています。

そこに虫歯や歯周病などでやむなく抜歯をすることになってしまうと、歯は1本欠けるとその隙間を埋めようとしはじめ歯の角度が自然に変わっていきます。わずか数日で歯並びが大きく変わってしまうこともあります。精密にできている噛み合わせが崩れ、体重の5倍ほどのすごい力が不自然に、過酷な状態で歯にかかってしまうと、いつの間にか健康で合ったはずの歯がグラグラとしはじめ、スポッと抜けてしまう可能性にも繋がります。

「歯が1本くらいなくたって…」「かなり前からその歯は無いけど困ってないし…」「抜いた後絶対何かしないといけないんですか?」と言われる方がいらっしゃいますが、今は良くても将来のことを考えるとそれはとんでもない間違いです。

咬合崩壊を治療するために

普段特に困っていないからと歯並びや歯がないことを意識していない方は多いと思いますが、まずはしっかりと自分の噛み合わせの状態を把握することが大切になります。歯医者さんへ行き、自分の噛み合わせを診てもらい、その上で原因となる歯周病や虫歯の治療を進めていき、抜歯をして欠損してしまっている部位の治療をする必要があります。

欠損してしまっている部位の治療は「ブリッジ」「入れ歯」「インプラント」がありますので、正しく治療を進めていくことで残りの歯を守っていくことができるようになります。

また、もともと歯並びが悪くなっている場合は「インビザライン」などの矯正をすることで不正咬合を治療していくことができます。

噛み合わせは単なる歯並びの問題だけではありません。咬合崩壊を放置することで歯を守っていくことが難しくなってしまいます。今はいいや…と治療を放置し、重大さに気づいてから治療をしようとすると長期間の治療が必要になったり、費用も高額になってしまいます。

歯並びが崩れていたり、欠損している部位がある方は早めの治療をすることが、ご自身の大切な歯を守っていく唯一の方法になります。

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